村上雅仁(Masahito Murakami(右側)、経歴(写し)、47歳(2017年3月14日時))神戸国際大学リハビリテーション学部教授が学会発表で盗用を行った他、二重投稿、研究費の架空請求をしたとして懲戒解雇された。
大学の公表によると2件の学会発表に盗用があった他、5報の論文と4件の学会発表に二重投稿等の不正行為が判明した。さらに研究費の架空請求が確認された。28日付の神戸新聞によると『「知人に研究の助言を求めるため」などとして、実際は行っていない出張の交通費など約8万3千円を研究費名目で大学に請求した』という。
大学は不正の調査概要を後日公表すると発表したので、わかったら改訂する。
今回の不正で珍しいのは4件の学会発表が二重投稿の不正と認定された点。詳細がわからないので、何とも言えないが、もし国内の日本語での発表のようなものが二重投稿とされたなら、不正と認定された例をはじめてみた。国際会議のプロシーディングスの二重投稿なら認定例はいくつもある。某国立系研究者の事例などがよい例だ。よく査読付きの学術誌に掲載した論文で重複しなければ不正ではなく、二重投稿しても問題ないと誤解している研究者がいるが、そういう人はいつか不正をやってしまうかもしれない。研究倫理をきちんと理解する事は重要である。
不正公表日 2016年10月27日
不正発覚の経緯 2015年6月15日に外部からの顕名通報で発覚。
調査報告書の提出日 2016年7月22日
懲戒解雇日付 2016年10月12日
不正の態様 詳細不明。
不正の原因、動機 不明。被告発者は不正を否定。
神戸国際大学リハビリテーション学部の教員一覧、2016年10月28日時点、同年10月15日時点、同年5月6日時点。
神戸新聞(写し)、朝日(写し)、産経(写し)、NHK(写し)
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(2017年3月14日追記)