責任著者・野口昌幸北大遺伝子病制御研究所教授、筆頭著者・水津太同研究所講師が発表したDevelopmental Cell誌の論文[2]を見ると以下の2つのデータが掲載されている。
画像3 どちらも[2]より。ただし、他のデータ部分は削除。
どう見ても画像2の右半分の画像と画像3は同一。従って、[1]で報道されたN教授は野口昌幸(Masayuki NOGUCHI)ということになる。画像1に掲載されているMolecular Cell誌に投稿された論文と比較すると画像操作があったと画像1の記事は主張している。根拠は画像1を見ていただければわかるだろう。[1]では実験データの捏造となっているが、画像操作なら改ざんというべきだろう。
[1]ではパワハラ、不当解雇などがあり、「N教授は某有名大学のT教授と親交が深い。T氏は文部科学省の審議会で、科学研究費の配分を決める委員を務めている。教授選でまわりの教授たちがN教授に票を入れたのは、研究費を多くとれるとの算段があったため。しかし、T氏もねつ造疑惑のある研究室に科研費は出せない。研究費がとれなくなったN教授は実績をあげるためにさらにねつ造を繰り返している。しかし、大学側は彼を教授に選んだ以上、それを放置するしかないのが現状のようだ[1]」と言及されている。青酸カリや覚せい剤に関することも言及されている[1]。青酸カリ事件は確かに報じられた[5]。
画像[1]で触れられている怪文書BOXの文章は次のもの。
[3]より
さらに[1]では「09年に掲載された論文もメディアには『世界初の発見』と取り上げられたが、学会内では無視されている[1]」とも言及されている。そのメディアの報道と北大のプレスリリースはリンク先のとおり。
[1]の記事のようなことは北大だけでなく他の研究機関でもある。パワハラによる圧殺、不正強要、研究機関の不正隠蔽・放置に関しては本ブログでも執筆した(関連1、関連2、関連3、関連4)。このようなパワハラによる圧殺があるためか、匿名告発にも対応するように主張する人もいる。
現在は研究不正対応に関する改善策が検討中で、来年4月にガイドラインが改訂されるが、ぜひこれまで述べてきた主張が反映され、十分な改善策が作られてほしいと思う。
参考
[1]財界さっぽろ 2012年4月号 写し
[2]Futoshi Suizu,et al.:"The E3 Ligase TTC3 Facilitates Ubiquitination and Degradation of Phosphorylated Akt" Developmental Cell, Volume 17, Issue 6, 15 December 2009, Pages 800–810
[3]財界さっぽろ 告発文・怪文書BOX 、写し 2009.11.21
(注意書き)
『弊社へ寄せられた告発文、怪文章を公開しています。掲載されている文章の内容、事実関係の真偽、信憑性については一切保証されておりません。当コーナーへのご質問、ご意見などは受け付けておりませんのでご了承下さい。』
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。