2014年9月20日土曜日

万能細胞:STAP論文問題 石井氏論文「不正なし」 改ざん、悪意確認されず−−理研

毎日新聞 2014年09月20日 東京朝刊

理化学研究所は19日、STAP細胞論文の不正に関する調査委員長をしていた石井俊輔上席研究員の過去の論文に対する疑義について、「不正はな かった」とする予備調査結果を発表した。画像3カ所に正しくないデータが使われていたことを認定したが、故意ではなかったとして「研究不正には当たらな い」と結論付けた。
 石井氏は調査委員長だった4月、自身の論文のデータ改ざんなどを外部から指摘され、委員を辞任。理研は直後から計12本の論文の疑義を調べた。
 その結果、2008年に発表したがん関連論文で、3カ所の画像が別の画像の使い回しだったことが判明。理研は内規で「改ざん」と定義する「データ の真正でないものへの加工」に当たると判断した。一方で、内規は「悪意のない間違いは不正に含まない」としている。今回はデータをきれいに見せようとする などの悪意は確認できず、石井氏の「過失による取り違え」との説明を容認した。
 他に画像の切り張りなども複数あったが、いずれも「元データが確認できた」などとして不正を認めず、疑義を詳細分析する本調査を見送った。理研は予備調査メンバーの氏名を公表していない。【清水健二、須田桃子】

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不正が認められませんでした。

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