2013年6月27日木曜日

科学技術白書の研究不正に対する言及

『<科学技術白書>「放射能管理に不備」もんじゅ点検漏れ
毎日新聞 2013.6.25

政府は25日、2013年版の科学技術白書を閣議決定した。高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の点検漏れや、加速器実験施設「J-PARC」 (茨城県東海村)の放射能漏れ事故に触れ、「放射性物質を取り扱う施設の安全管理を行う者の意識の低さや安全管理体制の不備の表れ」と指摘した。一方、も んじゅなどの核燃サイクル技術については、「国のエネルギー政策や原子力政策の方向性を見据えつつ、研究開発の実施を判断する」と記述し、今後の姿勢を示 すことは避けた。

 また、論文データ捏造(ねつぞう)や改ざん、盗用問題が相次いでいることを受け、告発窓口の設置や罰則強化などを進めていることを挙げ、研究の質の向上と、研究開発の活性化の取り組みを促した。

 研究論文数の世界シェアが下がるなど基礎科学での日本の存在感が低下する中、科学技術による経済成長を進めるため、研究の社会的な効果などを含めた論文内容の評価システムの検討も必要と記した。【斎藤有香】




研究不正防止のためには告発窓口の設置や罰則強化などを進めるだけでは不十分です。ORI設置、実効的な規定策定、公正な業績評価の実施とその監視機関の設置、強制力のある調査制度などもっと強力な対策が必要です。

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